2022年5月31日
前歯2本の部位にインプラントを埋入するケースですがすでに骨吸収をおこしていて歯肉も陥没しています。
(今回は模型で説明していきます)
この様な症例では骨造成や歯肉移植でインプラントを埋入するための土台をつくります。
侵襲も大きく時間も費用もかかります。
前歯部は元々骨の幅も狭いのですが歯が抜けた状態で長期間経ったので骨の高さも低くなってしまいました。
今回はガム(歯肉)付ジルコニアブリッジを提案しました。
ブリッジは健康な歯を削って土台にするためインプラントが埋入できれば良いのですが嚙み合わせ(咬合)の力が大きく加わる部位でないことや審美的な希望が優先しました。
ジルコニアは人工ダイヤモンドやシャネルの白いウォッチケースに使う素材で日本の東ソー株式会社が世界の80%以上のシェアを持っています。
大相撲の懸賞幕でもお馴染みの会社ですよね。
ピンク色のガム部分もジルコニアです。陥没した部分を補っています。
ジルコニアはプラークもつきにくいです。
嫌な臭いの原因にもなりません。
着脱式のデンチャー(入れ歯)はどうしても嫌だという方はぜひご相談ください。